「そのくらい弱点があった方が魅力的……。」 全てを言い切る前に澪の目の前が真っ暗になった。 離れた距離を一気に詰めた谷が澪の背中に腕を回して胸元におさめられたのだ。 それは突然の出来事で微動だに出来ない。 「俺を甘やかしちゃダメだよ。 それに俺のこと喜ばせ過ぎ。」 抱きしめられて体に響くように聞こえる低い声が甘くてクラクラする。 「この前、夢のことで言い過ぎた。 ごめん。気にしていたんだ。 澪は自分で自分の可能性を狭めているように思えて、言わずにいられなくて。」 「え……。」