ーーねえ、奏多。 いま、どこにいるの。 誰といて、なにをしてるの。 奏多は私の友達だった。 人と向き合うのが苦手な私に、家族以外でただひとりまっすぐに接してくれた、特別な存在だった。 『真白、強くなれよ』 最後に会った雪の日…… 奏多はそう言ったけれど、私は全然、強くなんてなれない。 奏多がいないと、だめなんだよ。 だからーー、 もう一度だけでいいから、会いにきてよ。