「入学してすぐ、サークルでひとつ上の男の先輩と仲良くなってさ。 凄くいい人で、人間的に大好きだったんだけど。 知り合って半年くらいして、その人から告白されて。 最初は、押しに負けて付き合ったの。」 「ふうん…。それで?」 「付き合っていくうちに、私もどんどん恋人として好きになって。 最初の一年くらいは良かったんだ。 ─きっかけは、彼の小さな嘘。」