「ホントにっ?!」
心底吃驚したように、彼が言う。
顔がどんどん赤くなってる。
でも、私も負けずに赤い筈だ。
返事をしてから、頬が熱くてしょうがない。
照れてしまったから、少しだけ視線を逸らして、ぶっきらぼうに言った。
「なによ、自分が言ったんでしょ?
何なら撤回する?今ならOKだよ?」
「するわけないだろ!!」
被せるように断言して、ほう、と息をつく音がした。
「やべ…すげぇ嬉しい…。」
呟く声が、あんまり幸せそうだから、思わず視線を戻した。
そこには、今まで見たことのない、幸せそうな彼の顔。
それだけで、私は正しい選択をしたのだと確信できた。