「……じゃ、次。3年間って言った?
何の3年間なの?」
「俺がお前のことを気になりだしたのが、3年前。
好きだって自覚するのに、1年くらいかかったけど。
自覚してからすぐ、グダグダだった女関係をキチッと清算した。それに、半年かかった。
で、1年半前に、雅人に頼んで引き合わせてもらったわけ。」
「え?!
じゃあ、窪田さんは知ってたの?」
「まぁ…俺が頼んだわけだし?」
…やられた。
よくご飯を一緒に食べた窪田さんは、私が彼氏を作らない理由をなんとなく察している。
『男紹介してやる』って言われてたら、私が断固拒否するのかわかってたから。
上手いこと『飲み友達』に持っていかれたんだ。