唖然とした。 彼は、いわゆる『イケメン』だ。 今まで、女を取っ替え引っ替えしてきた男だ。 この一年半はなかったけど、その前、知り合いだった間は、『彼の彼女だった』と言い張る女性の数は、片手どころか両手でも足りない。 へえぇ、このヒトがねぇ。 私は、ちょっと嬉しくなった。 「祝杯をあげようよ。乾杯しよう。」 満面の笑みで、私は彼に言った。 「本気の恋、おめでとう。」