「ささ、座って!
とっておきのケーキ出すから!」

「啓さんのケーキは、すごく美味しいんだよ。」

「へぇ、すごいですね!」

「いやいや、こんな可愛い子を前にすると恥ずかしくなるわね!」

「え、愛ちゃんはあげませんからね!
俺のですから」

「へっ?私は誰のものでもないよ?」

俺のってどう言う意味なんだろう…
まぁいいや。

「まだ、ものにしてないのねー。」

「そうだけど、必ず落として見せますから!」

そんな、やりとりの意味を全く理解できていない。
1人取り残されている…

「じゃあ、愛ちゃんのためにとっておきのケーキ作ってくるわね!」

そう言って、啓さんはお店の奥へ行ってしまった。