パンフレットを置いて担任は小走りで去って行った。



担任がいなくなってまた訪れた静寂。
誰一人として動こうとしない。



「え〜と、じゃあ取り敢えず。
3年間一緒に暮らすってこと改めまして、小野寺 楓(オノデラ カエデ)です。よろしくね?」



最初にそうに切り出したのは、物腰の柔らかそうな茶髪の男。



「あっえっと・・・鴻上 透也(コウガミ トオヤ)です。よろしくお願いします。」



さっきの女みたいな奴が、小野寺の後に続いた。



『俺は、美都 那智(ミト ナチ)。よろ〜!』



右手を軽く挙げて今日何回目かの自己紹介をする。



「立野 紅綺(タチノ コウキ)、よろしく。」



少しだけ目つきの悪い外見も金髪で不良っぽい雰囲気の立野。



「矢野 凛(ヤノ リン)。」



ただ名前だけをポツリと言って黙った男は見るからに不思議な奴。



良くいえば個性豊か。悪く言えば常識人がいない。
まぁ俺もその1人なんだろうけどさ。