だけど、幸せな生活は半年で消え去った。




学校が終わって、その日はたまたま母親が迎えに来てくれた。



2人で手をつないで赤信号が変わるのを待っていた。



すごい勢いで何かが飛んできて、ぬくもりは一瞬で消えた。




隣で笑っていた母親はアスファルトの上に横たわっていた。




『お、かあさん?かあさん!』



血だらけになった母親の隣でしゃがんでただ泣きじゃくって、呼ぶことしかできなかった。