ロッカールームに入ると案の定、開口一番に
捲し立てられた

両目を狐のように吊り上げて鼻息を荒くする
さやかに、ちょっと苦笑してしまう

「菜々ー!ちゃんと説明してもらうからね!」
「まぁ、まぁ、さやかちゃん落ち着いて」

千佳さんが息巻くさやかをなだめる

「ご、ごめん、ね、、、その、私もビックリして」
「分かってるよ。菜々が悪くないのはさ
私も助けなかったし、、、ごめんね?」
「さやかは悪くないよ。私がちゃんと断れなかった
から、みんなに嫌な思いさせて、、、」
「二人とも、ふふっ、仲良いわね」

私とさやかの顔を見比べてふんわりと優しく
笑った千佳さんがとても大人に見えた