あのあとどうやって帰ったんだっけ、、、

ベッドから身体を引き離し、まだ半分寝ている頭を
フル回転させて思い出す

そうだ、、、
部屋まで送ってもらったんだ

同じ駅で降りるからと、ついでだ、そう言って
送ってくれた

けど、、、なんで同じ駅って知ってたんだろう

私一言も言ってないのに

結局、電車の中でもずっと手は繋いだまま

部屋の前でようやく自由になった右手は、
触れると火傷しそうな位に熱かった

私、何も聞けなかった。

どうして声をかえてたのか、どうして手を繋いだまま
だったのか、同じ駅で降りることを知ってたのか、
何一つ解決してない

「あ!ヤバイ、遅刻するー」

考え事は後回しにして仕事に行く支度をバタバタ
とし始めた