――翌日

晃とユキとお弁当を食べ終わり、勉強道具を持って図書室へと向かう。

楽しみだからなのか、少し足が早くなっていた。

図書室に入ると、既に勉強を始めている森田さんがいた。

「あっ…‼」

森田さんはそう声を零すと、手を振る。
僕も手を振り返す。

「お待たせ。この時間って、人が一人もいないんだね。」
「うん。でも、今日は伊原君がいるからね」
「へへっ」

そんな会話をしながら席につく。

「ねぇ、伊原君ってさ、得意な教科と苦手な教科って何?」
「う〜ん、得意なのは数学かな。苦手なのは…社会と国語」
「めっちゃ理系だね〜。私、すっごい数学苦手で、国語が得意なんだ」
「へぇ〜、真反対だね〜」
「はい…。ということなのでこの数学の問題、教えて頂けないでしょうか……‼」

森田さんはそう言うと、問題集のあるページを開いて僕に見せた。

あ、これなら解いたことあるな〜
教えられる…

「いいよ」
「やった‼」

僕は森田さんの隣の席へと移動するとその問題の解き方を詳しく教えていく。

その後、僕も社会を教えてもらいましたが…(笑)