今、この悪女は機嫌がいいらしい。

「姉貴。これは僕と美桜のことだから口出さないでもらえる?」

「嫌よ〜、なんか楽しそうだもの」

「はぁ……」

この人は本当にそれだけの理由でちょっかい出してくるので、どうしようもできない。

「でも、意外ねえ。優希が遊園地行きたいなんて。天変地異の前触れかしらぁ?」

「邪魔しないでもらえますかね?」

「しょうがないわねえ。たまには私にも甘えてちょうだいっ!」