「優希!!」

「美桜……」

美桜は僕に近寄り、ギュッと抱きしめた。

「我慢しないで、いっぱい泣いてもいいんだよ?」

「……」

「優希?」

「なんで美桜はこんなに優しいの?僕美桜にひどいこと言って傷つけたのに」

「大丈夫。私は平気だよ」

「美桜……」

でも、僕ね。

もう美桜の前では泣かない。

泣けないし、泣きたくない。

どうしてかわかる?

僕が弱いからだよ。

だから、もっともっと強くなったら話すよ。

僕の気持ちも。

僕の病気のことも。

君と僕の過去も。

12月31日は僕の誕生日。

お寺の鐘がなり出した。

優希said end