「優希、優希……死なないで」

私はその夜、ただただ優希が死なないように、まだずっといられるようにと願っていた。

私は願うことしかできないから。

神様、お願いします。

どうか、どうか……

優希を助けてください。

泣いても泣いても出てくる、枯れることの知らない涙は、ベッドのシーツを濡らしていった。

優希が生きてる最後の夜は、ただただひたすら泣いていた。

美桜said end