雷王に愛された花

「そうか。俺はユリン殿に認めてもらえたんだな。」

「どういうことですか?」

「ユリン殿が我が国に早く行こうと薦めたのは、俺が国に帰る前に頼み込んだんだ。必ず迎えを送るからその時はミレイを連れて来てくれと。
だが、その時はあまりいい返事をもらえなかったんだ。ミレイを幸せにすると約束したが。俺はその約束を有言実行して迎えを送ることができた。ミレイが来てくれた。間に合って本当に良かったよ。」

「それはありがとうございました。でも、私にも、言って欲しかったです。私だけ知らなかったのは悲しいです。」

「お前はいつまで俺に敬語を使うんだ?怒っているのか?」

「え?いいえ、怒ってなどいません。
ただ、、、少し怖くて。謁見したときに見たことのない冷たい表情をなさっていたので。
それに、あなたはクリスではなくロイ様です。馴れ馴れしくクリスなどともう呼べませんわ。」

「俺が許可する。いや、お願いだ。前のようにクリスと呼んでくれないか。」

「さすがに、、、、」

「ミレイ。呼んで。」

「く、クリス、様?で、いいですか?」

「やだ。様なんて付けなくていい。クリスって呼べ。」

「クリス!もう、これでいいでしょう?知らないわ。怒られると思うけど。」

「誰も怒らないよ。大丈夫だ。仲良くしているのはいいことなんだから。」

「みんながみんな、そんなふうに捉えてくれないわよ。」

「俺も呼んでるんだから。それに夫婦になるのに、お互い固く呼び合ってたらおかしいだろ。」

「ふ、夫婦???!」

「違うのか?結婚すると思ってたのは俺だけなのか?」