雷王に愛された花

「ごめんなさい、とても待ったかしら。」

「いや。ミレイがどんな格好で来るか想像してたから全然気にするな。」

「そ、その言い方、とても気になるわ!」

「教えて欲しいか?」

「えぇ。ぜひ。頑張ったつもりなんだけど。」

「すごく似合ってるよ。かわいい。」

「っ!!!」

急に耳元で言うなんてずるいわよ!でも、どうしよう、すごく嬉しい、、、

「黙っちゃって。どうした?

はははっ、おい、真っ赤じゃないか。本当にミレイはすぐに赤くなるな。見ていて飽きないよ。」

「か、からかわないで。」

「くっくっくっ。いや。新鮮な反応で。」

「もう!案内しないわよ。」

「それは困るな。お手をどうぞ。」

「い、いいわよ。歩けるわ、1人で。」

「じゃあラブラブカップルのように腕でも組むか?」

「それはもっと嫌よ。」

「じゃあ手を繋ごう。ほら。」

「うぅーーー。」

「唸るな、唸るな。行くぞ。」

「じゃあ、まずは紅茶店に行ってもいい?マーサにお使いを頼まれたの。」

「いいぞ。どこにあるかわからないから連れてってくれ。」

「任せて!いつも行っているから迷わないわ。」

「それは心強いな。」