「これでもう失礼しますね。」


「あ、ちょ!待ちな…」

『ガチャン』

「…」

「行こうか。」
ま、真顔…

「あ、はいっ!」

「あの校長、本当に嫌だわ。もう…認知症とかになったら、絶対ヤバそうだしさぁ…」
ちょ…

「あ、あはは…」
回答できないような、この気まずさわかる?
毒に汚染された空気にいるみたい…

「ねぇ。あのさ。どこだっけ。部屋。」
え?は?嘘だろ…認知症?(笑)

「ここだよ。番号覚えてないのか?」

「あぁ。度忘れしちゃったよ。」
度忘れ、か。

「多分、618…だな。よし、入るか。」
…あたしまで自信無くなってきた。

「そうね。」
済ました顔で言うなよ!

『ガチャ』

「ただいまー」
お、BINGOだぜ。

「はい、おかえりです。双子設定は良くできてるわねー闇桜?」

「あ、あぁ。」
なんかしどろもどろ?な返事してしまったなぁ。

「少し位は“ありがとう”って言ったら?(笑)」
そうだねぇ(笑)ユズカさんナイス。

「あ、ありがとう…」
ふふふ!こういうの好き!(笑)

「それでよし!」
す、少しだけ鬼畜じゃないか…?
照れるから嫌なのだが…
これを日常的にやるって…
想像しただけで、嫌だぜ…