「ぼくいつか個展を開きたいと思っているんです」

「絵の個展ですか?」

「絵に限りたくはないんですけど他に何もできなくて」


樹さんは少し照れたように笑った


「わたしは写真を撮るだけじゃなくて
なにか応募したりしようと思ってたんです」

「けど、写真館を開くのもいいなって思いました」



自分が撮った写真をひとに見てもらうときの
ゾクゾクやワクワクが忘れられなかった


あ、個展と写真館ならいつか一緒に開いたり
できたら楽しそうだな