夢というものは残酷で現実に引き戻された途端虚しくなった。





「あーーー、頭痛い」




夢から起きた一言目はこれだ。




熱はもちろんあった。むしろ昨日より高熱。

「今日は学校休みなさい」


はいそうします。 うんと頷いた私はもう一度眠りについた。



寝込んでいる間におにいが親を説得し承諾を得たことは後から知った。