「おいって言ってんだろクソデブ!」
「なにようるさいな」
「うっわひでぇ顔! それよりお前今日一緒に帰るって約束しただろ!ったく先帰りやがって!!しかも泣いてるし!!」
「え?私がいつそんな約束したのよ」
「したもんはしたんだよ!うるせえな!さっさと泣きやめよ!」
息を切らしながら文句を言っているのはカイだった。
カイのおかげで泣き止むことができた。
今日ばかりはカイに感謝だね。
あーだこーだ言い合いしているうちに私の家にたどり着いた。
「何があったか知らねーけどもう泣くなよ!? ブスな顔がもっとブスになるぞ!」
そう言ってじゃあなと手を振りながらカイは帰って行った。

