秘匿されし聖女が、邪に牙を剥ける時〜神殿を追放された聖女は、乙女ゲームの横行を許さない


その内容を耳にして、アゼリアは考察した。

ひょっとしたら、他の者たちの【魅了】も解けるかもしれない。



それから日を改め、王太子とアゼリアは、王都にまだ残っていた側近らとラヴィを内密に引き合わせる。

そしてやはり、アゼリアの考察通り。彼らも正気に戻ることが出来たのだ。

アルフォード以外、の側近らが。

この時点でアルフォードは領地に謹慎しており、面会は叶わなかった。




やはり、彼らは禁術【魅了】で奇行に走らせられていた。

この忌々しい禁術から解放してくれたのは、ラヴィだ。



だが、王太子は考えた。

ラヴィのこの力は、禁術を無効化にするという強大なもの。

この事実が公になると、不味いのでは……?



そもそも、この力は何か。

聖女見習いが、聖女として祈りを捧げ、力を覚醒させることが出来るのは、神殿より神託を授かってからのこと。

聖女見習いが神殿で神託を受けるのは、令嬢のデビュタントと同じく16歳。

ラヴィはまだ15歳だ。

神託も受けてない聖女見習いが何故、そのような『聖力』を使うことが出来るのか?