さてさて、二人が屋敷に戻ってきたその時。
良い報告を聞けるのを楽しみに、執務室で待ってるか。
雲が流れ、日差しが差し込む。まるで、二人の門出を祝福するように。
そんな光が顔を掠めると、思わずこっちも笑ってしまった。
（精霊王の思し召し……か）
もし、この結末も門出も全部。
聖教のやつらがしつこく口にする、あの『精霊王の思し召し』というやつなのなら。
精霊王は、なんて『粋』な事をする神なんだと思わざるを得ない。
こんな世界も悪くないと思える。
だから、今は大いに笑って祝福しよう。二人のこれからの喜ばしい門出に。
これも全ては、精霊王様の思し召し、と。
【完】
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初の登場人物カタカナの物語（笑）最後まで読んでくださって、ありがとうございました！
2023.11.1 Amayu
