……それからの話し合いで、今後の予定を確認した。
本日はこのまま、ガーネット公爵邸に泊めてもらうこととなった。
そして、明日の昼前に、乗ってきた馬車でファビオやミモザさんらの護衛のもと、神殿に向かう。
神託の儀を受け、その後、神官のアトレイ様と面会をすることとなった。
アトレイ様が例の【魅了】にかかっていないか……アトレイ様の周りに例のてんとう虫がうろついていないか、念の為に確認のみするのだ。
そして、その翌日には王宮へ行くこととなる。トルコバス侯爵とローズマリー令嬢を緊急招致し、二人が王宮にやってくる日だ。
恐らく、そこが糾弾の場となるであろう。
そこで、全てがわかる。
王都に到着して落ち着く間もないけど、それでいいとも思っている自分がいた。
もう、ひたすら前を向いて進むしかない。
自分自身のことと、ローズマリー令嬢の目的を知る為にも、ただ前に突き進むしかない。
そうでなければ……公爵領に残してきたアルフォード様のことを思い出しては心配してしまったり、思い馳せて心細くなってしまう。
というのは、内緒の話なんだけど。



