「私たちがいるのですから、大丈夫に決まってるでしょう。今回のことはくれぐれもラヴィ様には内密でお願いしますよ。余計なことを話して無駄に怖がらせたくありませんので」
「おぉっ。主思いだな、おまえ。見直したよ」
「そんなの当たり前じゃないですか。ラヴィ様は未来の公爵夫人ですよ。あんな醜聞まみれの公子様に嫁いでくださる尊い御方なのです」
「……前から思っていたけど、ミモザ、公子様には辛口だな」
「わははー。公子様もたじたじだな」
あんなに勘違いを訂正したにも関わらず、ミモザさんの中では、私が未来の公爵夫人になることは決定なのですか。もう、訂正不能ですか。
など、いろいろ言いたいことはたくさんあるが……いや、言わないでおこう。
普段優しい彼らの圧巻の戦いぶりに、少々恐ろしくなってしまったことは事実だ。
普段はあんなに優しく、普通の人なのに!
……このことはもう、知らないフリしよう。知ったとなれば、ミモザさんがどう反応してくるのかが怖い。
そう誓い、こっちに戻ってくる彼らに気付いて、慌てて寝たフリをした私なのでありました。



