気付けば、戦況は密かな暗部である四人の方が優勢だったようで、相手の盗賊らはほとんど大地におねんねしており、立っていられる人がこちらより少ないという状況だった。
その立っていられる人たちも「何なんだこいつら!」「逃げろ!」と、おねんねしている仲間を置いて、こちらに背を見せ逃げて行くではないか。
人数少ないこちらの方が勝ってしまった。
なんという。
(あわわ……)
「ったく、ルビネスタ公爵家の暗部を舐めないで頂きたいものですね」
逃げる男らを見送りながら、ミモザさんは淡々と苦言を吐く。髪の毛ひとつ乱れていない。
「馬車だからって何でも襲えばいいってもんじゃねえよな?」
「こういう状況見据えて紋章無しの馬車にしたのが、かえってダメだったか」
「紋章入ってようが何だろうが関係ありませんよ。夜に馬車が走ってたら襲う、それが阿呆な盗賊の証拠ですから。そんな奴らに私らが負けるはずがありません」
「くーっ!ミモザカッコいいぜー!」
「ところで、ラヴィ様は大丈夫か?まだ寝てるのか?」



