短剣を一振りし、足を振り上げては男の武器を持つ手首を狙う。
「ぐぁっ!」という悲鳴と共に、男の手にした剣がポーンと宙を舞う。蹴りで男の持つ武器を弾き飛ばしたのだ。
そこで終わらず、ミモザさんは男の懐に入り、短剣で体躯を斬りつけ、腹にもう一発蹴りを入れる。
屈強な男は後ろに吹っ飛んでいった。
あわわ……。
別の方向では、馬番のポンセさんと御者のマクラさんが、騎士が扱うような大きい剣を振り翳して盗賊と戦っていた。剣技も、騎士顔負けの技術だ。……なんで、馬番や御者をやってるの?
傍ではファビオも応戦している。何故か……剪定バサミで。え?
だが、剪定バサミも立派な武器となるのか、ファビオは刃の部分を翳して勢いよく相手の肩に突き刺す。
「ぐあぁっ!」と、相手が痛みに悶えたその隙に、華麗に回し蹴りをくらわせて、相手を地に沈めた。
「いっちょあがりー!」
「マジ、剪定バサミで勝っちゃったのかよ!意地張って庭師のキャラ崩さないだけかと思っていたぞ!」
「ぶはは。だから剪定バサミは庭師の武器言うたやんかー!」
ポンセさんと冗談言いながら戦っているあたり、余裕があるようで。



