「あ、今日転校してきた東雲美輝です。」

そう言うと男の子は私を見定めるように私の体の上から下までじっくりと見てきた。


「そうなんだ!俺は、2年A組の松山怜央-Matsuyama Reo-。センパイ……かわいいね。噂どうり。」



え?かわいい?噂?なにそれ


「えっと、どうゆうこと?」


私がそう言うと松山くんは



「簡単に言えば、センパイがかわいいって噂があるの。」


何その噂。真紀と間違えているんじゃないかな。

「あの、その噂、多分真紀のことじゃないかな?」


思ったことをそのまま松山くんに言うと

「え?何言ってるの?」


とかえってきた。それはまるで私を馬鹿にしているように。