半分、喧嘩腰で飲み会へ行く為にマンションを出た。

 私へメールをくれたのは小塚さんだった。

 職場の後輩である上坂くんと大学が同じ先輩と後輩らしくメールはこうだった。

『上坂に内田ちゃんとの飲み会をセッティングしろとせっつかれた。
 俺も命は欲しいから、飲み会するのなら高宮課長の許可取って。
 無論、ダメだって言うと思うから俺から断っておくけど、煩いから確認メールだけ。
 どうする?』

 こんな内容だった。

 見た時は、病み上がりの俊哉さんを置いて自分だけ飲みに行くなんて考えられなかったし、断るつもりだった。

 けれど、溜息を吐いた俊哉さんが自分の携帯を差し出した。

 視線を落として彼のメールの内容を確認する。