週末になって私は思い切って俊哉さんに詰め寄った。

「あの、私、俊哉さんのこと好きです。」

「あぁ。ありがとう。」

「だから………。」

 どうやって気持ちを伝えたらいいのか分からなくてもじもじしていると俊哉さんが私の気持ちを受け取って言葉にしてくれた。

「俺は藤花さえいてくれればいい。
 だから俺の側でずっと笑っててくれないか。
 愛してる。藤花。」

 真っ直ぐに見つめる瞳を見つめ返す。
 迷いのない澄んだ瞳。

 真剣な眼差しで俊哉さんは口を開いた。

「結婚しよう。」

 何度も囁かれている愛の言葉。
 それなのに自然と涙があふれて頬を伝う。