白崎さんの溺愛




そもそも、グランドで怪我をしたあの日。

私が矢島くんに恋をするきっかけになった日。

あの時、保健室で見た彼の笑顔や、照れる仕草。

意外と真面目なところに、私を元気づけてくれたあの言葉に一気に心を持っていかれた私は、翌日から彼に必死にアピールするようになった。

その頃、私はもう既に一ノ瀬くんと別れていたし、その噂も出回っていたから、次の相手がまさかの矢島くんだったことに周りはとにかく驚いていたのを覚えている。

でもそれは、矢島くん本人も同じだったようで。

私が告白しても、最初彼は信じなかった。

ずっと「嘘だろ」とか「からかうなよ」の一点張り。

だけどそれは、私が必死にアピールを繰り返せば繰り返すほど、やがて信じてくれたみたいで。

それでも私は、フラれてしまった。

「俺、恋愛とかよくわからないから」と。

だけど、私は諦めていない。

だってこんなに矢島くんのことが好きなんだもん!

今は、一ノ瀬くんからフラれて落ち込んでいたのが嘘だったみたいに、矢島くんにだけハマっている。

そして、断り続ける彼に私は言ったんだ。

「絶対、私のこと好きにさせて見せる」と。


それなのに…