家具もベットも真っ白。

「可愛いお部屋ですね。
先生らしくて…………イメージ通りです。」

「それ、嫌味?
笑われるから、ここに人を呼んだ事はない!」

「えっ!誰も?」

「うん、航が初めて。
航には、甘いものや可愛い物が好きだってバレてるしね。」

僕が初めてかぁ。

急にドキドキし始める鼓動。

告白するなら、今がチャンス??

ヨシッ!と口を開きかけた時

「適当に座ってて、何か作る。」と

海晴先生が先に口を開いた。

「あっ………………はい。」

焦ったぁ!

勢いで思わず告白するところだった。

もしもここで告白してフラれたら

手料理を食べずに帰ることになる。

焦るな自分!

ゆっくり時を待たないと。