「2ー」


ーチュッ

一瞬、ほっぺたにキスをした。

きっと真っ赤になっているであろう顔を、パジャマの、裾を引っ張って両手で隠す。


「そんなんじゃ、足りないんだけど?」

顔を隠していた両手を、いとも簡単に剥ぎ取られた。

後頭部に手を当てられ、グイッと引き寄せられると、同時に柔らかいものが唇に触れた。

「は...く......」

「喋るな。」


だんだんと息苦しくなって、息を吸おうと開いた口に何かが入ってきた。

「...んっ...は...く」

身体がとろけるような変な感覚...。

身体の温度が急上昇して行く。


やっと、珀が離れて行った頃には私は、溶けてしまいそうだった。


「はぁ...はぁ...」

「かわい...」

「はくの...ばかぁー...」



「熱の時の芽依、可愛かったな〜。はくがいーのとか、言っちゃって......」

「何それ!そんなの、言ってないよ!!」

「言ってたよ」

何それ!!

そんなの全く、記憶にございません!!