生徒会の姫と秘密

部屋に入ると、海都が唐突に言った。

「芽依は渡しませんからね。」

...は?

そういうことか、今までの態度は...

「芽依は俺が、もらう。」

ニヤリとしながら、言うとイライラしたみたいな顔をしていた。

「...〜ん......はく?」

声がして、ベッドの芽依を見ると、その大きな瞳が開けられていた。

「芽依、起きたか?」

「はくだぁ〜...へへへ...」

満面の笑みで、俺を見て微笑む芽依は最高に可愛い。

「ギューってして?」

手を広げながら、芽依が言う。

それに応じて、見せつけるように芽依を抱きしめる。

「芽依!そんなやつじゃなくて、こっちおいで??」

焦ったように、海都が言う。

「んー?みとぉ?」

「そうだよ?こっちおいで??」

「ん〜ん!やだぁー!はくがいーの!」

ガーンという、効果音が似合いそうなほど、落ち込んでいる海都に、大満足だ。