翌日。
芽依の祖父は、仕事があるとかで帰って行った。
そして、残ったのは神楽 海都...いや、土御門 海都だけだった。
先程から感じるのは、じとーっとした視線。
「なんだ?」
完璧に、俺に向けられている視線の持ち主、土御門 海都。
「いえ、なんでも...。あぁ、僕のことは、名前を呼び捨てで結構ですよ。」
絶対、なんでも...って顔じゃないだろ。
睨まれてるし...。
「芽依の様子見てくる。」
俺が、そう言って立ち上がると...
「僕も行きますよ。」
この、土御門 海都...改め、海都はどうやら俺と、芽依を二人きりにしたくないらしい。
何かするとでも、思ってるのだろうか?



