生徒会の姫と秘密

「煽った、お前が悪い。」

「...へ?」

顔を上げた芽依に、噛み付くようなキスをした。


唇を離して、もう一度しようとすると、


「スースースー......ーー」

芽依から規則的な寝息が聞こえてきた。

「はぁ...。こんなとこで、普通寝るかよ...。」


俺は、寝ている芽依を起こさないようにしながら、ベッドに寝かせ直して、部屋を出た。


そういえば、医者にもらった薬飲ませてなかった...と今さら思い出した。


医者というのも、アイツらが帰ってくる前に呼んでみてもらったものだ。

医者は、もちろん女医だ。男なんかに、こんな芽依を見せる訳にはいかないからな。