生徒会の姫と秘密


「めいっち、病人何だからさー!」

いや、意味わかんねぇよ。

「ハヤク。」

飛鳥も...

「は、く?だっこして...?」

潤んだ瞳に、真っ赤に染った頬。それで、首かしげるとか、断れねぇじゃないか。

「ほら、おいで。」

そう言って、芽依の近くで手を広げると飛びついてきた。

「はく、きもちいいね。」

生殺しだ...。

みんな、めっちゃ笑ってるし。

「生殺し、頑張って〜珀ちゃん!」

「良かったねー珀。合法的に触れて。」

「意味わかんねぇよ。」

「てか、珀ちゃん。芽依、着替えさせないと。」

「あ、あぁ、そうだな。」

そんなことにまで、頭まわらなかった。


「芽依、着替えられるか?」

「ん?...うん...」

コクンと頷く姿、めっちゃかわいい。

はぁ、俺。そうとう、芽依に惚れてるな。