夕方頃、ガチャンと玄関の扉を開ける音がしたと思ったらダダダダダと、走ってくる音がした。
ーバァンッ
「芽依はっ!?」
息を切らした、尊が思いっきり扉を開けたのだ。
後ろには、翠、真斗、飛鳥がゼェゼェしていた。きっと、尊が走らせてきたんだろうな。
「静かにしろよ...」
「ごめんごめん...って、何この霊力!!」
「うっわぁ〜ほんとだ〜!!」
「だね、これ芽依ちゃんの?」
「ヤバイ...」
「あぁ、多分。」
ヤバイよなと、苦笑いをうかべる。
「ねぇねぇ、珀ちゃん!めいっちのこれって、まさか噂の......」
「えっ?!まさか...」
「有り得なくもないよね。」
「ウワサ...」
「俺も、それは、考えたんだ...」
でも、まさかあの噂の本人なのか...?



