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時刻は丑三つ時。

妖怪が、最も活動する時間帯だ。

そんな、真夜中の今。

私は、この校舎の中を見回りをしています。

『あっ、芽依ちゃーん!何してるのー??』

と、声をかけてきたのは緑鬼。

「緑鬼...?今はね、校内に悪い妖怪が居ないか見回ってるんだよー。」

『そうなんだぁ!!ボクもお手伝いするね!』

「ホント?ありがとー!」

か、かわいいな〜...。

ニコニコと、笑顔を振りまく緑鬼は本当に可愛らしい。


「ねぇねぇ、緑鬼、最近ここら辺で出る、女の人を襲ったり、攫ったりする事件って知ってる?」

ふと、思い出して緑鬼にそう尋ねる。

『あっ、それ知ってるよ〜!他のみんなが言ってたんだけどね、それ、ボク達みたいな妖怪の仕業だよ!!』

やっぱりか...と、納得する。

それには訳があって、襲われた女の子たちには人間では付けれないような傷がつけられていたり、微かな妖気が残っていたんだ。