生徒会の姫と秘密

「芽依、荷物をおろしたら、部屋に来なさい...」

と、唐突にじいちゃんが言った

「はい」

仕事のことかな?

もうちょっとだけでも再開の余韻に浸らせてくれてもいいのにねー!

とりあえず、はやく荷物おろして、じいちゃんの話聞いたら、もう一回余韻にひたらせてもらおー!

そうして、私は荷物をおろして、じいちゃんの部屋に向かった

「失礼します」

ーガラッ

うちの家は、礼儀作法には厳しいんだよね

「入りなさい」

「じいちゃん、何かあったの?」

「お前、最近、ニュースは見たか?」

ニュース?

「見てないよ」

テレビってあんまり興味なくて...
仕事も忙しかったし...

「そうか...実はな、最近、そっちの方で連続して、若い女性が襲われたり、攫われたりする事件が起きててな…
攫われた女性は、今だに見つかっていないらしい。
襲われた女性も変な切り傷とかで、事件事態が謎だらけなんじゃ。
それで、うちに、その地域の見回りと妖怪に関連している場合の対処を依頼されたんじゃ」