生徒会の姫と秘密


もしかしたら、この先、力の使いすぎで倒れるかもしれないんだ
その時、瑠衣がいたら絶対だめ

「でも、芽依は...?」

「私は、へーきだから、ね?」

治癒の術を使ってる間に弱まった術を自力で解いたのか、へびが襲いかかってきた

「クッテヤル!!」

大きく口を開いたまま、瑠衣の方にとびつこうとしている

迷わず、瑠衣の前に飛び出して

「瑠衣、お願い。逃げて...っ!!」

ーガブッ

痛い!!

「芽依!!」

「私は、ぜんぜん平気だからさ!逃げてよ!瑠衣!!」

術を唱えてヘビを遠ざける

「守り給え、阻み給え!禁!!」

「ギャー!!ナニヲスル!!」

「ホントに逃げて!お願い!!」

「芽依...分かった...分かったよ!」

ごめんね、瑠衣
変なとこ見せて、ごめん

瑠衣が、泣いてるのが見えて本当に申し訳なくなる

瑠衣が走って、元の道に戻るのを見て少し気が抜けた


結構、さっき噛まれたの痛い
もう、ちょっとやばいかも...

でも、この状況は何とかしないと...