生徒会の姫と秘密


肝試しのコースは林の中の一本道でU字型に道が出来てるらしくてそこを通っていくだけの簡単なコース
10分もすれば元の場所に戻れるようになっている


少し進んだ時、急に体にまとわりつくような悪寒に襲われた

妖気だ

周りには、生徒会のみんなが用意した妖怪はたくさんいるけど、それとは全く別の気持ち悪くなるようなやつ


走って前へ進むと

「宮本くん、山本くん!どうしたの!?瑠衣は??」

「え、それが...急に...」

「急に...いなくなって...どうしたらいいか...」

瑠衣が、あぶない...?

はやく、見つけなきゃ!

「2人は先に戻ってて!瑠衣は大丈夫だから、ね?」

嘘だ、大嘘
本当は、大丈夫なんかじゃない
はやく、探しに行かないと...!

「うん...分かった...」

「でも、神楽さんは?」

「私は、ちょっと、生徒会の仕事があるから...」

「分かった、じゃあ後でね」

「うん、またね!」

できる限り、明るく接してたけど
焦ってるの、バレてないよね

とにかく、はやく探し出さないと!

生徒会のみんなもここまで、色んな妖気が混ざってたらなかなか気づかなそうだし...