逃げたくても何故か身体が動かない。 嫌だ。 どんどん黒雲が迫り、次第に大きくなっていく。 そして顔スレスレの所まで来て、 黒雲から白い手がこちらにぬぅーっと伸びる。 震える身体。 縛られた様に動けない。 汗が滲む。 そして、白い手は頬に触れ、 「みぃーつけた。」