優羅はすぐ電話を切って
今度は翔に電話をした。


「ん?優羅か、どした」

「翔。落ち着いて聞いてくれよ
花ちゃんが誘拐された」


翔はその場で気が抜けたように
座り込んだ。
大切な存在である花が誘拐された...


翔はそんな馬鹿なと言わんばかりに
床を思いっきり殴り始めた
それを見ていた智洋が止めに入りさらには
代わりに電話で話し始めた。


「優羅。俺だ
状況説明してくれないか」

「あぁ。智洋か
数十分前に校門の前に着いたんだ
その時にはもう花ちゃんが
居なくて、すぐに勇人さんに電話したら
いつもの時間通りに理事長室から
出てったみたいだ」