兄の溺愛がマジでウザいんですけど……《完》

私は行くあてもなく、街をさまよっていた。



もう要に合わせる顔はない。



だけど、私が帰る家はそこしかなかった。



私の家族も、要たちしかいなかった。



綺麗なイルミネーションが輝くクリスマスツリーを横切って、私はショッピングモールに入った。