混乱する頭の中で、声がする。まやみの声が。 「お兄ちゃん」と叫び俺を呼ぶ声が聞こえてくる。 「まやみはどこに、今、この世界にまやみはいるんだろ。まやみに合わせてくれ」 「ええ、いるわ。この世界に、そしてあなたの前に。まやみさんはちゃんと生きている」 私の名は メイリア・ディアス。 私は、矢代まやみさんの陰の分身。