晴翔は誰のものでもなく晴翔自身のものだから‥ とツッコミを入れたくなるが、そこは面倒なので言わないでおく。 そんなある日 仕事の用で、晴翔のいる部署にいくと 「梨々香ちゃん、晴翔に用事?」 と優しく声をかけてくれたのは 晴翔の親友で同期でもある佐倉洸くん。 「そうなんだけど、あれじゃあはなしかけられないかな?」 と苦笑いする私の視線に 晴翔にぺったりとはりつく七瀬姫乃の姿だった。