都内に勤める私は見たくなくても
イルミネーションが目に入る。
全ての残業をクリスマスに移して
なるたけ祐希に会えない理由を自分のせいにした
医者である祐希は
クリスマスどころではない。
それが寂しいかと聞かれたら
彼女としては寂しいかもしれない。
できればそばにいて欲しいし
できることならどこにも行って欲しくない
でもそんなわがまま言えるわけない。
命と隣り合わせの仕事をしてる祐希を誇りに思う。
よく仕事と私どっちが大事って聞く人いるけど
そんなの仕事に決まってる。
だって命がかかってるんだもん…
デートをしてても鳴った携帯は無視できず
呼び出される祐希は
きっと仕事場で頼れる存在なんだと思う
約束したディナーはキャンセルになり
いつしかデートの約束はあまりせず
会える日はお家でご飯が増えた。
って言ってもほとんど会えてないけど…。



