せっかく終わりにしようと言えたのに

また体を重ねてしまったと言う後悔。




部長は私の体が欲しいだけなのに

サンタさんが来る前に家に帰ろう。



私は脱ぎ捨てられた服を着た



「すず…すず。」



今にも消えそうな声でそう呟く



「起きてたんですか」




…ギュッっ……


「どこにも行くな」



私の気持ちも知らないで甘い言葉を囁く



「私、部長のことが好きなんです」



幾度となく喉まで出かかってたが
言わないようにしてきた言葉



「すず?」



今あなたはどんな顔をして私を見てるの?


困ってる?
それとも呆れてる?


それを確認する勇気はなかった



「だから、辛いんです。

はじめは2番でもよかった。
それでも近くにいれるならって

でもだんだん欲が出てきて

1番になりたくて。もう限界なんです」



もうどうとでもなれ。

バイバイするときくらい許して。