クール系幼なじみの溺愛暴走警報



「あのなぁ、桜怖がってるだろ。
そんないきなり迫るなよ」

「ああ、悪い……」


そんな私を見た青谷くんが、間に入ってくれて助けてくれた。


男勝りな口調の人が苦手ということは、先生を含めて結構多くの男の子が苦手になってしまう中、青谷くんは物腰柔らかな口調や雰囲気のため、大丈夫なのだ。


「確か噂が流れてるんだよな?」
「そうそう、だから真実を確かめようと思ってな!」


どうやら青谷くんの耳にもこの噂が届いていたらしく、男の子と話している。


「じゃあ桜、実際のところは?」
「えっ?」
「柊と付き合ったのか?」


青谷くんに質問され、誤解を解こうと慌てて首を横に振る。


「つ、付き合ってないよ!みんな誤解してるの」


まさか今日の朝のことだけで、こんなにも誤解を招くだなんて思ってなくて、驚きつつもちゃんと否定した。